WordPressの多言語化は、同一管理画面のプラグイン、別サイト、外部配信など複数方式があります。既存テーマ・キャッシュ・SEOプラグインとの組み合わせでタグが重複することもあるため、小さなステージング環境でURLと更新動作を検証します。
バックアップとURL一覧を先に取る
本番変更前にデータベース、uploads、テーマ、プラグイン、サーバー設定をバックアップし、復元を確認します。現在のインデックスURL、上位ページ、リダイレクト、サイトマップも保存します。
翻訳版のURL例をトップ、投稿、固定ページ、カテゴリ、404で作り、既存パーマリンクと衝突しないか確認します。言語をクエリパラメータだけで表す構成は検索用URLとして慎重に判断します。
方式を翻訳の保存場所と運用権限で選ぶ
同一WordPress内に訳文を保存する方式は編集を集約しやすい反面、プラグイン依存が増えます。Multisiteや別インストールは市場ごとに分離できますが、更新・セキュリティ・分析が複数になります。外部配信はCMS改修を抑えられますが、DNSと公開条件を確認します。
誰が訳文を編集できるか、原文更新をどう検知するか、解約・移行時にどの形式で取り出せるかを比較します。
SEOタグの生成元を一つにする
SEOプラグイン、翻訳プラグイン、テーマ、外部サービスがそれぞれcanonicalやhreflangを出すと重複・矛盾が起きます。title、description、canonical、hreflang、schema、サイトマップの生成元を一覧化し、一要素一責任にします。
キャッシュやCDNが言語版を混在させないか、ログアウト・別ブラウザ・botのUser-Agentでも確認します。Accept-Languageだけで強制転送しないようにします。
- 翻訳URLは200と自己参照canonicalを返す
- hreflangは全代替ページで相互参照する
- サイトマップへ最終URLだけを載せる
- キャッシュキーとCDNが言語を正しく分離する
速度・フォーム・更新を小さく公開して監視する
翻訳機能追加後にCore Web Vitals、クエリ数、DOM量、画像、フォントを比較します。フォームの確認メール、検索、Cookie同意、外部予約が同じ言語で完了するか操作します。
最初は1言語・主要ページで公開し、Search Consoleのインデックス、404、canonical選択を確認します。問題がないことを確認してから投稿・カテゴリ・追加言語へ広げます。
実行前に押さえる要点
- バックアップ、既存URL、検索実績を保存し、ステージングで代表URLを検証する。
- 翻訳の保存場所、編集権限、更新検知、解約時の出力で方式を選ぶ。
- SEOタグの生成元を一つにし、1言語・主要ページから段階公開する。