hreflangのエラーは、タグが一つ欠けただけでなく、対応先が404、canonicalが別URL、相互参照がない、といった複数要因で起きます。豪州を基点に日本語・英語・中国語へ展開する例で、公開前に確認すべき順序を整理します。
言語コードと地域コードを混同しない
hreflangは言語をISO 639-1、必要に応じて地域をISO 3166-1 Alpha 2で指定します。en-AUは豪州向け英語、jaは地域を限定しない日本語です。国コードだけのAUやJPは使えません。
中国語は話し言葉と字体を分けて考えます。簡体字はzh-Hans、繁体字はzh-Hantが基本です。中国本土向けなど地域まで必要なときにzh-CNのような指定を検討しますが、実際の本文と対象市場が一致していることが前提です。
各ページが自分自身と全代替ページを参照する
日本語、英語、簡体字、繁体字の4ページがあるなら、4ページすべてに同じ4件の対応表と自分自身の行を置きます。片方向だけの参照は不完全です。x-defaultは、どの言語条件にも当てはまらない利用者へ見せたい選択ページや既定ページを示します。
対応表へ載せるURLは200を返し、インデックス可能で、内容が同じ目的のページである必要があります。トップページと商品ページを無理に対応させてはいけません。
- 全代替ページから相互参照されている
- 各ページに自己参照のhreflangがある
- リンク先が200で、robotsやnoindexに阻まれていない
- 言語・地域コードと可視本文が一致している
canonicalは原則として各言語ページ自身へ向ける
翻訳ページのcanonicalをすべて原文へ向けると、翻訳URLを代表として扱わないよう伝えることになります。各言語ページが独立して検索されるべきなら、canonicalは原則として自己参照にします。
同じ言語で豪州版と英国版の内容がほぼ同じ場合は、重複の整理とhreflangを一緒に設計します。canonicalとhreflangが互いに矛盾していないか、URL単位で確認します。
実装方法は一つに絞り、定期監査する
hreflangはHTML、HTTPヘッダー、XMLサイトマップで指定できます。Googleはいずれも同等と説明しており、複数方式を重ねても検索上の利益はありません。運用しやすい一方式を選びます。HTML以外のPDFにはHTTPヘッダーが候補です。
公開後はURL検査、サイトマップ、サーバーログ、クロールツールを使い、404、リダイレクト、相互参照欠落を確認します。ページ追加・削除・言語廃止のたびに対応表も更新します。
実行前に押さえる要点
- en-AU、ja、zh-Hans、zh-Hantは本文と対象市場に合わせ、国コード単独は使わない。
- 全ページで自己参照を含む同じ対応表を持ち、リンク先の200応答を確認する。
- 翻訳ページのcanonicalは原則自己参照とし、hreflangと矛盾させない。