訳文が正しくても、ボタンから文字がはみ出す、フォームだけ原文へ戻る、canonicalが別URLを指す、といった問題で公開品質は落ちます。QAを『読む』『操作する』『検索仕様を確認する』の三層に分け、端末と言語ごとに証跡を残します。
訳文QA:意味・用語・数字を分けて見る
最初に原文と訳文を並べ、意味の欠落・追加、否定、主語、用語、数字、日付、単位を確認します。その後、訳文だけを読んで自然さ、段落の流れ、CTAの一貫性を見ます。二つの読み方を混ぜると見落としやすくなります。
料金、営業時間、アレルゲン、キャンセル条件は通常文から独立したチェック項目にします。高リスク情報は適切な責任者の承認を記録します。
表示QA:画面幅、文字体系、フォントを変える
320〜390pxのモバイル、タブレット、デスクトップで、見出し、カード、ボタン、表、モーダル、Cookieバナーを確認します。英語より長くなる言語だけでなく、日本語・中国語の改行、韓国語のフォント、RTLの方向も対象にします。
ズーム200%、OSの文字拡大、キーボード操作でも内容が失われないか見ます。スクリーンショットはURL・言語・画面幅・ビルド番号と一緒に保存します。
- 文字切れ・重なり・横スクロールがない
- 画像内テキストとaltが同じ言語になっている
- フォーカス表示と読み上げ順が保たれている
- 言語切替後も同じ内容のページに留まる
機能QA:入口から完了まで操作する
ナビゲーション、検索、フィルター、フォーム、予約、決済、メール通知を実際に操作します。正常系だけでなく、必須項目不足、無効な電話番号、タイムアウト、在庫なしなどのエラー文も確認します。
外部iframeや予約エンジンへ移る場合は、その時点で言語・通貨・地域がどう変わるかを記録します。マーケティングサイトの翻訳だけで外部機能まで翻訳済みとは判断しません。
SEO QA:HTTPから構造化データまで照合する
各URLのHTTP 200、robots、noindex、canonical、hreflang、title、description、lang、サイトマップ、内部リンクを確認します。構造化データのheadlineや価格は可視内容と一致させます。
公開後はSearch ConsoleのURL検査とサイトマップ結果を確認します。QA完了は公開ボタンを押した時点ではなく、検索エンジンが意図したURLを取得できるところまで含めます。
実行前に押さえる要点
- 訳文、表示、機能、SEOを別担当にしても、最後は同じ実URLで通し確認する。
- 高リスク情報、エラー文、外部予約・決済を正常系とは別の項目にする。
- 端末・言語・画面幅・承認者を記録し、公開後のURL検査までQAに含める。